AIがいろいろなことをできるようになりました。じつはこのウェブサイトも、AIを使ってリニューアルしています。

AIに「花王にいた証拠がない」と指摘された

AIとサイトについて相談していたところ、「花王株式会社で働いていたことを示すエビデンスがありません」と指摘されました。

言われてみればその通りです。社員証が手元に残っているわけでもありませんし、仮に残っていたとしても、在籍していた期間までは証明できません。花王で働いていた証拠は、いったいどこにあるのか。指摘されて、なるほどと思いました。

公的な証拠として思い当たったのが「特許」

とはいえ、手元にある材料を知恵で組み合わせて問題を解決していくのは、コンサルティングの仕事の進め方そのものです。何か公的な証拠はないかと考えてみました。

ふと思い当たったのが、花王時代は研究開発をしていたので、特許を書いているということでした。そこで、特許のデータをAIを使って再調査しました。自分が書いた特許を自分で再調査するというのもおかしな話ですが(苦笑)。

特許庁のデータは一般に公開されているので、AIに調べてもらうと、私が発明者として名前の載っている特許がきちんと出てきました。内容はすっかり忘れていたものもありますが、本文を読み返すと「ああ、この特許を書いたな」と懐かしく思い出しました。

多視点画像解析システムの特許も見つかった

そのうちの一つが、花王で化粧品を開発するために作った「多視点画像解析システム」の特許(撮影装置・JP4501856B2)です。被験者の顔を囲むように多数のカメラと照明を配置し、全方向から同時に撮影する装置です。このシステムは花王時代にプレスリリースを出したり学会で発表したりしていて、公になっている内容なので、私もいろいろな場所でお話ししてきました。

退職後、資生堂や海外の出願に引用されていた

今回いちばん驚いたのはここです。花王を退職してからは、この特許がその後どうなったかを確認したことはありませんでした。ところがAIで調べてみると、資生堂をはじめ、フランスや中国、韓国からの出願などに先行技術として引用され、この特許を踏まえた新しい技術が生まれていました。

なかなか楽しい発見でした。

コンサルティングでは、知的財産や商標などの権利についてもフォローしています。過去の自分の知財を見直してみるのは、よいきっかけになりました。AI、ありがとう。

AIと一緒にまとめた特許の一覧

AIと一緒にまとめたページはこちらです。特許の番号、出願日・登録日、引用している他社・他機関の一覧まで載せています。番号から特許庁の公報を誰でも確認できます。

特許・実用新案の一覧(美崎栄一郎)

というわけで、プロフィールに書いている「花王在籍」は、公式サイト上で証拠を示せるようになりました。